人気ゲーム「原神」のバージョン5.3アップデートに向けた新たなリークが注目を集めている。このリークによれば、新キャラクターMavuikaがハイパーキャリーに特化する形で大幅に弱体化されるという。
今回の変更では、Mavuikaのダメージ倍率や攻撃力増加効果が下方修正され、特にサポート能力の低下が目立つ。一方で、特定の命ノ星座を解放することで欠点を補える調整が加わるなど、リソースの投入を求める設計に疑問の声も上がっている。
また、この調整はフォントーヌ期の新キャラクターたちに見られる傾向を踏襲しており、プレイヤーコミュニティからは賛否が分かれている。バージョン5.3は2025年1月1日にリリース予定で、今後のベータ版更新やフィードバックによりさらなる変更が加わる可能性も残されている。
Mavuikaの能力変更が示す設計思想の変化
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Mavuikaの能力調整は、これまでの「原神」のキャラクター設計の流れを大きく変えるものである。これまでの「原神」に登場する神(Archon)は、サポートとしての役割が重視され、チーム全体を支える能力を持つことが特徴だった。例えば、鍾離(ショウリ)は圧倒的なシールド能力で耐久性を提供し、雷電将軍は元素エネルギーの供給でチームを補助する設計である。
しかし、Mavuikaはこれらの従来の役割から逸脱しており、自己中心的なハイパーキャリーへの特化が顕著である。この変化はファデュイの執行官(Fatui Harbingers)のような「自己完結型」キャラクターのトレンドを反映しており、プレイヤーがこれらの新キャラクターを運用するために、以前より多くのリソースを投入することを求められる傾向が強まっている。
この変化は、新規プレイヤーやライトユーザーにとって敷居が高くなる一方で、より戦略的なプレイを求められる設計とも言える。Mavuikaの調整は、フォントーヌ期の他キャラクターとも一致する点が多く、今後もこの流れが続く可能性が高いと考えられる。
命ノ星座による性能回復が示す課金構造の課題
今回の変更で注目される点は、Mavuikaの性能が命ノ星座の解放に依存する形となっていることである。特に、第4命ノ星座「燃え盛る指導者の決意」によって天賦の弱体化が完全に補われる仕様となっており、実質的に高い課金を求める設計になっている。
フォントーヌ期に登場したWriothesleyやChioriも低い命ノ星座で高性能を発揮するが、Mavuikaの場合は第4命ノ星座という大きなハードルが存在する。これは、多くのプレイヤーにとって到達が難しい目標であり、一部から「性能の切り売り」と批判される要因となっている。
こうした課金構造は、長期的にはプレイヤー離れを招く可能性もある。一方で、HomDGCatをはじめとする情報提供者によるリークが、事前にコミュニティの意見を集約する助けになっている。リリース前に調整が行われる余地を残していることは、運営側がフィードバックを重視している姿勢の現れと見ることもできる。
新キャラクター調整に対するプレイヤーの期待と不安
Mavuikaの能力変更は、一部のプレイヤーからは歓迎される一方で、多くの不安を引き起こしている。特に、サポート能力の低下によるチーム編成の自由度の減少や、特定の命ノ星座を必要とする調整は、プレイヤー間で賛否が分かれている。
また、原神のキャラクター設計が「課金による性能強化」へと偏る中、コミュニティ全体で公平性を求める声も増えている。MavuikaとCitlaliが登場するバージョン5.3のイベント祈願は、2025年1月1日にリリースされる予定であり、今後のアップデートでどのような最終調整が行われるか注目される。
運営がこれらの声にどの程度対応するかは未知数だが、今回の調整をきっかけに、キャラクター調整に対するプレイヤーの意見がどのように反映されるかが、今後の原神の方向性を占う重要なポイントとなるだろう。