「Apex Legends」のプレイヤー数がここ数年で最低水準にまで落ち込んだ。Steamにおける平均プレイヤー数は10万人を割り込み、シーズン22の新要素もプレイヤー離れを食い止められなかった。同作は新マップや二丁持ち武器といった新要素を追加したが、これらはファンの期待を裏切る結果となった。

特に新キャラクター「Alter」の人気が低く、コミュニケーションを重視する設計が単独プレイに不向きとされている点が不評を呼んでいる。Apex Legendsが再び活気を取り戻すためには、シーズン23での大幅な改善が求められている。

シーズン22のコンテンツが期待外れに

Apex Legendsのシーズン22は、新マップや二丁持ち武器といった目玉要素を投入したものの、プレイヤーの期待を大きく下回る結果となった。二丁持ちの「モザンビーク」ショットガンは、過剰な火力でメタを支配したが、開発側がこの強力な武器を修正しなかったことに対する不満が広がっている。これによりゲームバランスが崩れ、プレイヤーの離脱が進んだ。また、シーズン22の新コンテンツは、既存のシステムの延長線上にあるものが多く、新鮮味に欠けるとの批判も多い。

これまでのシーズンでは、魅力的な新キャラクターや革新的なイベントがプレイヤーを惹きつけてきたが、今回の内容は停滞感を否めない。一部のファンからは「変化が足りない」との声も上がり、モチベーション低下の要因となっている。開発元のRespawn Entertainmentが毎シーズンごとにアップデートを重ねているものの、魅力的な新要素を提供する難しさが浮き彫りとなっている。シーズン22の評価は、今後のコンテンツ設計にも影響を与えるだろう。

2年ぶりに平均プレイヤー数10万人を下回る

Steamのデータによれば、Apex Legendsの平均プレイヤー数が10万人を割り込んだのは2021年以来のことである。シーズン20では一時的な盛り上がりを見せ、シーズン21でも一定の維持ができていたが、シーズン22ではその勢いを持続できなかった。特に2月のピーク時と比べて約半分のプレイヤー数に落ち込んでいる点は深刻だ。一時は毎日20万人近いプレイヤーが集まっていたものの、最近ではその数が減少し、最大でも24万9千人程度となっている。

これまでにない規模のプレイヤー数の低下は、Apex Legendsの競争力が低下していることを示している。多くの人気タイトルがしのぎを削る中で、プレイヤーの注目を再び集めるのは容易ではない。オンラインゲーム市場の競争が激化する中、Apex Legendsは他のタイトルに押されつつある。特にFortniteやWarzoneなどのライバルが新しいコンテンツを次々と投入する中、Apexが存在感を保つためには大規模な刷新が求められている。

新キャラクター「Alter」と武器バランスに不満の声

シーズン22で登場した新キャラクター「Alter」は、プレイヤーたちの間で賛否が分かれている。彼女の能力はチームメイトとの高度な連携が求められるが、その特性が単独プレイではうまく機能しないことから、人気が低迷している。結果として「Alter」は、Apex Legendsの中でも最低レベルの使用率となっている。また、二丁持ちの「モザンビーク」ショットガンも大きな問題となっている。

この武器はシーズン22のメタを支配するほど強力でありながら、開発陣は長期間にわたり調整を行わなかった。そのため、プレイヤーの間で不満が高まり、「武器バランスが崩壊している」との批判が相次いだ。これらの問題が重なり、多くのプレイヤーが離脱する原因となっている。開発側には、シーズン23での改善が急務であると同時に、長期的なゲームバランスの調整が求められる状況だ。

シーズン23への挽回の期待

Apex Legendsがこの低迷を脱するためには、シーズン23での大幅なテコ入れが不可欠である。シーズン22で失った信頼を取り戻すには、新たなキャラクターや武器の導入に加え、プレイヤーの求めるバランス調整が求められる。魅力的なイベントや革新的なゲームモードも、失われた興味を再燃させるためのカギとなるだろう。また、プレイヤーコミュニティの声を反映したアップデートが重要となる。

モザンビークのような強力すぎる武器は、迅速な調整を行うことで不満を和らげる必要がある。開発陣がいかにプレイヤーとの信頼関係を築き直せるかが、今後の成長を左右する。Apex Legendsが再びトップの座を取り戻すためには、競合他社との差別化も欠かせない。斬新なアイデアと安定した運営が両立するシーズン23の内容に、多くのファンが注目している。