MinecraftのPS5版におけるバージョン1.006アップデートが配信された。今回の更新では、ゲームモードの不具合やバイオームが不正に動作する問題が修正されている。リアルムの世界保存時に発生していた難易度設定のバグも改善された。

このアップデートにより、旧バージョンで生成された海洋バイオームの異常挙動が修正されたため、空や霧の色が正常に戻り、モブの出現も改善された。一方で、以前の大型アップデートから引き続き未解決の課題も残っている状況だ。

ゲームモード関連のバグ修正

今回のアップデートでは、特にゲームモードに関するバグが大幅に改善されている。リアルム(Realms)機能において、ワールドをアップロードする際や置き換えた場合に、選択したゲームモードや難易度が正しく保存されない問題が報告されていた。

この不具合により、サバイバルやハードコアモードなどの設定が初期化されてしまい、プレイヤーは意図しない環境でプレイを強いられるケースが多発していた。特にハードコアモードでは一度のミスが致命的になるため、プレイヤーコミュニティからは早急な修正が求められていた。

今回のバージョン1.006では、これらの問題が解消され、ワールドのアップロードや置き換えが正しく機能するようになっている。この改善により、安心して自分のプレイスタイルに沿った設定でゲームを楽しむことができるようになった。加えて、バージョンアップによるモード変更の不具合が抑制されたことで、アップデート後のストレスも軽減される見込みだ。

リアルムの世界保存に関する改善

リアルムに関するもう一つの改善として、前回のアップデートで発生していた保存データの不具合が修正されている。特に、ハードコアワールドなどの特殊な設定を持つワールドが正しくリアルムに保存されず、別のワールド設定で上書きされてしまう問題が解消された。

これにより、プレイヤーは世界の保存状態に対する信頼性を回復でき、長期的なプレイにおいても安心できるようになった。また、リアルム内での難易度設定の保存が正しく行われるようになり、次回のセッション開始時に想定と異なる難易度で始まるという問題も改善された。

これにより、特に友人やコミュニティと協力プレイを行うユーザーにとって、安定したプレイ環境が提供されるようになる。リアルムはMinecraftのオンライン協力プレイの中核を担っているため、今回の改善はゲーム体験の向上に大きく寄与すると期待されている。

古いバイオームの不具合解消

Minecraftではバージョン1.17.40以前に生成されたチャンクが、意図せずに海洋バイオームとして扱われる不具合が報告されていた。この不具合によって、本来のバイオームが持つはずの生態系や景観が失われ、代わりに海洋のような霧や空の色が現れ、意図しないモブがスポーンするケースが発生していた。

今回のアップデートでは、この問題が修正され、過去のチャンクが再び正常なバイオームとして機能するようになった。これにより、旧バージョンで作成したワールドにおけるプレイヤーの創造性が再評価され、従来のゲーム体験が回復される見込みである。

特に、建築物や生態系の変化に影響を受けていたユーザーにとって、この改善は大きな安心材料となるだろう。バイオームはMinecraftの世界観に深く関わっているため、今回の修正が長期的なプレイに与える影響は非常に大きいといえる。

今回のパッチで改善されなかった残る課題

アップデート1.006によって多くの問題が解決された一方で、依然として一部の課題が残っている。例えば、前回の大型アップデート2.87以降、ゲーム全体のパフォーマンスや一部のUIに関するバグが報告されており、これらは今回のパッチでは対応されていない。

また、リアルムに関連する通信エラーも一部ユーザーから引き続き指摘されている。さらに、Switch版やPC版におけるパフォーマンスの低下についても多くのフィードバックが集まっており、マルチプラットフォーム環境での最適化が求められている。これらの残された課題は、今後のアップデートでの対応が期待される部分である。

開発チームは引き続きユーザーからのフィードバックを受け入れ、改善を進めていく方針を示しているが、ユーザーの間では次のアップデートでの早急な対応を求める声が高まっている。Minecraftはその自由度の高さから多くのプレイヤーに愛され続けているが、技術的な課題が快適なプレイを妨げる要因となりつつあるため、今後の展開が注目されている。