Minecraftの1.21.40アップデート「Bundles of Bravery」が公開され、ベッドロック版に多くの新機能が追加された。このアップデートでは、アイテムの効率的な収納が可能な「バンドル」や、過酷なハードコアモードが新たに導入されている。さらに、既存のシステムやモブの行動に調整が加えられ、ゲームプレイのバランスが向上した。このアップデートで導入された注目の5つの新要素を以下で紹介する。

新アイテム「バンドル」の登場

バンドルはMinecraftの1.21.40アップデートで導入された新しいアイテムである。このアイテムは、異なるブロックやアイテムを同じインベントリスロットにまとめて収納できるため、資源の収集や整理に非常に便利だ。1つのバンドルには、最大64個のアイテムを混合して収めることができ、他のバンドル自体も含むことができる。

例えば、採掘や農業で得た多種多様な資源を無駄なく管理できるため、効率的なプレイが可能になる。また、バンドルには中身を表示するツールチップが用意されており、プレイヤーは収納されたアイテムを素早く確認し、必要なものだけを引き出すことができる。バンドルは16色のバリエーションが用意されており、それぞれの色で用途や目的を使い分けることも可能である。色の選択肢には、白、灰色、黒、赤、緑、青などが含まれており、プレイヤーの自由な発想で使いこなせる。これにより、リソースの整理だけでなく、インベントリ管理のストレスも軽減されるだろう。

ハードコアモードがベッドロック版に実装

ハードコアモードがついにベッドロック版に追加された。従来のサバイバルモードをベースにしたこのモードでは、難易度が「ハード」に固定され、プレイヤーは一度死亡するとリスポーンが不可能になる厳しいルールが適用される。このモードでは、死後はそのワールドを観戦するだけで、他のプレイヤーの動きを見守ることができるが、操作や復帰は許されない。

これにより、ゲームの緊張感が大幅に向上し、より戦略的なプレイが求められるようになった。ハードコアモードは、Minecraft Realmsにも対応しており、プレイヤーは専用の設定でハードコアのワールドを作成できる。ただし、Mojangはこのモードでのワールドデータが破損するリスクに注意を促しており、プレイヤーに対して定期的なバックアップの実施を推奨している。これにより、ワールド消失の危険性を最小限に抑えることができる。ハードコアモードは、真のチャレンジを求めるプレイヤーにとって絶好の機会であるといえるだろう。

クリエイティブ在庫の改善と整理

クリエイティブモードのインベントリにおいて、今回のアップデートで大幅な整理が行われた。これにより、アイテムやブロックの分類が見直され、より直感的な配置が実現している。例えば、「トライアルチャンバー」のアイテムである「試験の鍵」や「不吉なボトル」は、それぞれ「鍵」や「ポーション」のカテゴリに移動された。また、石系ブロックは「自然」タブにまとめられ、用途や性質が近いアイテムが近くに配置されるようになった。

さらに、銅素材のグループ化が改善され、鉄や金といった他の鉱石と整合性が取れるように再編成されている。例えば、生の銅・鉄・金は、これまでの順序とは逆に「銅、鉄、金」の順で並べ替えられ、自然な進行が反映された。また、銅製のドアやトラップドアも適切なカテゴリに移動され、メタル系アイテム全体の整理が強化されている。この整理により、クリエイティブモードでのアイテム探索がより迅速かつ効率的になった点が評価できる。

モブの行動とバニラ版統一のための調整

今回のアップデートでは、ゲーム内のモブの行動にも多くの変更が加えられた。たとえば、白熊が火や溶岩で倒された場合に焼き魚をドロップするようになり、これにより新しい戦略が生まれる可能性がある。また、オオカミやネコ、オウムなどのペットがパニック時に瞬時に飼い主の元へテレポートするようになり、戦闘時や緊急時に安心して連れ歩くことができるようになった。

さらに、ピグリンがレールを拾って操作を妨害する問題が解消され、レッドストーンの仕掛けがスムーズに動作するようになった。ハチの巣やネストは、燃料として利用できなくなるなど、バニラ版との統一を目指した調整も行われている。また、クリーパーが特定の条件で音楽ディスクをドロップするようになったこともJava版と一致する仕様変更である。これらの改善は、両バージョンのプレイヤー体験を揃えるための重要な一歩といえるだろう。