League of Legendsの世界大会「LoL Worlds 2024」がいよいよ幕を開けた。新たに採用されたスイス方式のフォーマットの下、全16チームがSummoner’s Riftで最高の栄冠を目指して競い合う。 トーナメントは初日からBO1形式で進行し、初戦の結果をもとに勝者と敗者のブロックが決まる。
この方式では、3勝を挙げたチームが決勝進出権を得る一方、3敗したチームは即座に大会から姿を消す。週末にはBO3の戦いが控えており、全チームにとって一瞬の油断も許されない、緊迫した戦いが続いている。
スイス方式の導入:フォーマットの概要と勝ち抜け条件
2023年に導入されたスイス方式が、2024年のLoL Worldsで本格採用された。このフォーマットは、各チームが3勝するか3敗するまで試合を繰り返すというルールであり、より公平な競争を目指したものだ。初戦からBO1(Best of One)形式で行われ、勝利したチーム同士、敗北したチーム同士で次の試合が組まれるため、似た実力のチーム同士が激突しやすい。
これにより、各試合が持つ意味は大きく、プレイヤーと観客の両者にとって緊張感が高まる。特に、3敗した時点で即座に脱落が確定するため、一度の敗北も大会進行に大きな影響を与える。また、勝利数が増えるごとに対戦相手も強力になり、予選の後半ではハイレベルな戦いが繰り広げられる。スイス方式は一見複雑に見えるが、競技シーン全体のバランスを考慮した設計であり、2023年の成功を受けて今回も好評を博している。
初日と2日目の戦況:勝者と敗者のブロック分け
大会の初日は、各チームがBO1形式で激突し、勝利したチームと敗北したチームで翌日の試合が分けられる。1勝0敗のチームは同じく勝利したチームと、0勝1敗のチームは同じく敗北したチームと対戦する形で、実力の近いチーム同士が競い合うブロックが形成される。
これにより、運ではなく実力で勝ち上がることが求められる厳しい環境が生まれる。 初日の結果を受け、2日目には各チームの実力差がより明確に表れ始める。2勝0敗のチームは早くも準々決勝進出のチャンスを得るが、0勝2敗のチームは脱落の瀬戸際に追い込まれる。試合を重ねるごとに状況は緊迫し、観客にとっては連戦のドラマが見どころとなる。どのチームも勝利を目指し全力を尽くすが、敗者ブロックに回ったチームにとっては、1敗が命取りとなる可能性がある。
BO3とBO5の重要局面:進出チームが決まるタイミング
予選の後半戦ではBO3(Best of Three)形式が導入され、チーム同士の実力差がさらに顕著になる。特に2勝0敗で迎えるチーム同士の戦いは、準々決勝進出をかけた重要な一戦となる。ここで勝利したチームは、3勝0敗という無敗のままノックアウトステージに進むことができる。
一方、BO3に敗れたチームもまだチャンスは残されており、再度勝利を目指して挑戦しなければならない。 ノックアウトステージでは、試合がBO5(Best of Five)形式に移行する。ここからは1戦1戦が極めて重く、選手たちは一瞬の判断ミスも許されない。
観客にとっては、このBO5が大会の最高潮であり、試合の展開次第では劇的な逆転劇も見られるだろう。BO3とBO5の異なるフォーマットの使い分けにより、選手たちは異なる戦術と心理的適応力を求められ、大会の魅力が一層高まっている。
敗者復活戦と脱落の瀬戸際:3敗で即脱落の厳しい戦い
スイス方式の最大の特徴のひとつが、3敗した時点で即座に脱落する厳しいルールである。これにより、敗者ブロックで戦うチームには一切の妥協が許されない。特に1勝2敗の状態で迎える試合は、敗北すれば大会からの脱落が決まるため、プレッシャーは極限に達する。
勝者ブロックでは、各チームが準々決勝進出を目指し競り合う一方、敗者ブロックではサバイバルの戦いが繰り広げられる。このように、勝ち続けるチームと敗北から這い上がるチームが混在するフォーマットは、ドラマ性に富んでいる。
特に2勝2敗のチームが迎える最終戦は、まさに大会のハイライトといえるだろう。ここで勝利を収めたチームがノックアウトステージ進出を果たし、さらなる栄光への一歩を踏み出すことになる。敗者復活戦の存在は、大会全体に緊張感と興奮をもたらし、最後まで目が離せない展開を演出する。