ライアットゲームズは、2025年のリーグ・オブ・レジェンド(LoL)世界選手権を中国で開催することを発表した。この大会は中国での開催が通算3回目となり、過去には2017年と2020年に同国で実施されている。今回の発表は、スマートフォンメーカーOPPOとのスポンサー契約延長の一環として行われた。
OPPOは今後も世界選手権およびMSIの公式パートナーとして、イベント放送やMVP賞で大きな役割を担う。2024年の世界選手権は現在欧州で進行中で、ロンドンのO2アリーナにて決勝が開催される予定である。
中国での開催は3回目、過去の実績と今後の展望
2025年のLoL世界選手権は、中国での3度目の開催となる。初開催の2017年は、中国の武漢、広州、上海、北京の4都市で実施され、決勝は「鳥の巣」こと国家体育場で行われた。大規模な観客動員と共に、eスポーツ市場の急速な成長が目立った。
また、2020年大会も上海で開催されたが、新型コロナウイルスの影響で無観客開催を余儀なくされた。このような過去の実績に加え、2025年の大会ではさらなる国際的な注目が集まる見込みである。中国のeスポーツ市場は規模と影響力が増しており、開催国としての地位を再び確立する絶好の機会となる。特に、地域間のファンベースの拡大や新たな競技者層の発掘が期待され、世界のeスポーツシーンにおける中国の存在感が一層強まるとみられる。
OPPOとのパートナーシップ延長で新たな展開
OPPOとライアットゲームズのパートナーシップは2019年に始まり、MSIや世界選手権でのMVP表彰のスポンサーなどで強力な連携を見せてきた。今回の契約延長により、OPPOは引き続きリーグ・オブ・レジェンドのグローバルイベントで主要な役割を果たすことになる。
2025年の中国大会に向け、スマートフォンの新シリーズ「Find X8」発表イベントでの公式発表も含め、両者の関係はさらに深まっている。中国国内のeスポーツ市場とスマートフォン市場のシナジーが注目され、OPPOは競技イベントでの広告効果を最大限に引き出す戦略を展開する予定だ。これにより、eスポーツ界における企業スポンサーの影響力が再確認され、ライアットゲームズとの協業が一層強化されることが期待される。
2024年の世界選手権は欧州で進行中、次はロンドン決戦
現在進行中の2024年LoL世界選手権は欧州各地で展開され、準決勝はパリで開催、決勝はロンドンのO2アリーナで行われる予定だ。決勝戦の熱気をさらに盛り上げるため、今年の大会ではアメリカのロックバンド「リンキン・パーク」が公式アンセム「Heavy is the Crown」を担当し、ロンドン決戦でのライブパフォーマンスも予定されている。
こうした音楽とeスポーツの融合により、大会は観客にとってより魅力的なものとなっている。2025年の中国大会では、このようなエンターテインメントの側面もさらに進化することが予測されており、各地域ごとの特色を活かした新たな演出が期待される。ライアットゲームズは、このイベントが単なる競技の枠を超え、グローバルな祭典としての位置づけを確立することを目指している。
eスポーツ市場における中国の存在感強化
中国は、世界最大級のeスポーツ市場としての地位を確立しており、今回のLoL世界選手権2025の開催はその影響力をさらに拡大する機会となる。政府の支援やインフラ整備も相まって、eスポーツ関連イベントの規模は年々拡大している。
さらに、地域内外の選手やファンを巻き込む形で、コミュニティの一体感を高める取り組みも注目されている。こうした市場の成長は、スポンサーシップやメディア展開にも好影響を及ぼし、他国のeスポーツシーンにとっても一つのモデルケースとなっている。ライアットゲームズは、中国での大規模なイベント開催を通じて、eスポーツのグローバル化をさらに推進し、ブランド価値を高める狙いがあると考えられる。eスポーツ文化の深化に伴い、さらなる国際的な協力も見込まれている。