2024年11月5日、ライアットゲームズは「Valorant」の最新パッチ9.09を発表し、エージェントやマップのバグ修正を中心に、ゲーム体験の向上を図っている。今回のアップデートでは、ゲッコやデッドロック、フェイドといったエージェントに関連する不具合が修正され、特定のマップでの動作安定性が向上した。

具体的には、デッドロックの「ANNIHILATION」が引っかかる問題やフェイドの追跡スキル「Prowler」の逃走防止機能の強化などが含まれている。さらに、PCやコンソール向けに個別の修正も実施され、プレイヤーが快適に楽しめる環境整備が進んでいる。

エージェントのスキルバグ修正とその影響

今回のパッチ9.09では、Valorantのエージェントスキルに関するさまざまなバグが修正された。例えば、デッドロックの「ANNIHILATION」が特定の足場で引っかかる問題は、ゲームのスムーズなプレイに影響を及ぼしていた。これにより、プレイヤーが特定の局面で不公平感を感じることが多かった。

修正されたことで、デッドロックを使用する際の移動性が向上し、攻撃と防御の両面での戦略がより多様化できる。また、フェイドの「Prowler」にも調整が加えられ、対象を視線外に逃がさない強化がされたため、追跡スキルの精度が大幅に向上した。

この改善により、フェイドを用いるプレイヤーは追跡中の相手を確実にロックしやすくなり、戦闘における戦略の選択肢が広がる。さらに、ゲッコの「Thrash」のジャンプ動作が改良され、小さな障害物にも対応可能となった。これにより、より自然な移動を行うことが可能になり、エージェントのスキル使用が一層直感的に感じられるようになると期待される。

マップ「Abyss」での細かい修正とその重要性

エージェントのスキルだけでなく、マップの安定性も大きく改善された。今回のパッチ9.09では、特に「Abyss」のマップにおける壊せるドアに関する不具合が修正された。これは、特定の角度からの射撃に対して脆弱であり、思わぬタイミングでドアが壊れてしまうことがあった。

これにより、プレイヤー間で不均衡な状況が生まれることが避けられなかったが、今回の修正により公平な戦闘環境が保証される。また、壊せるドアはマップ内の移動や遮蔽を利用した戦術に影響を与える重要な要素であるため、この修正によりプレイヤーがマップをより戦略的に利用できるようになった。

これまでの不具合が解消されることで、プレイヤーは安心して自分のプレイスタイルを追求でき、全体としての戦略性が向上することが期待される。

PCとコンソール向けの個別修正で快適性が向上

Valorantのプレイヤーが利用するプラットフォームごとの違いに配慮した今回のパッチ9.09は、PCおよびコンソール向けにそれぞれ異なる修正も行われている。例えば、PC向けには、パーティーを離れる際の「Match Found」ポップアップの表示タイミングが改善され、エージェント選択画面の読み込みが迅速になった。これは、迅速にマッチを開始したいプレイヤーにとって大きな利便性をもたらす変更である。

また、コンソール向けには、フレンドリストやボイスチャット機能に関連するバグが修正され、長いブロックリストが原因でボイスチャットが利用できない問題が解消された。

これらの修正により、PCおよびコンソールユーザーは、それぞれのプラットフォームに最適化された操作性を享受できるようになり、より一貫したゲーム体験が提供されるようになったといえる。公式発表によれば、今後も各プラットフォームにおける最適化を継続して行い、年末にかけてさらに多くの改善が予定されているとのことだ。