『原神』の次なる舞台、Cryoの国スネージナヤが、予想より遅れて登場する可能性が浮上した。信頼性の高いリーカー情報によると、当初期待されていたバージョン6.0ではなく、7.0でのリリースが計画されているという。これによりリリース時期は2026年第3四半期に及ぶ可能性が示唆され、長期的な待機が必要となるかもしれない。

スネージナヤは、道徳的に複雑な敵勢力「ファトゥス」の本拠地であり、氷元素の神ツァリツァが支配する最後の地域だ。この地域に関連する壮大なストーリーやキャラクターの登場が期待されていただけに、多くのファンが落胆を隠せない。一方で、ゲーム開発の精度向上を目指す可能性も考慮されるため、今後のHoYoverseの公式発表が注目されている。

スネージナヤの遅延によるストーリー展開への影響

スネージナヤのリリース遅延は、テイワット全体の物語構成に大きな影響を及ぼす可能性がある。この地域は、『原神』における物語の最終章に位置付けられ、ツァリツァが統治するCryoの国として描かれる。プレイヤーはここで、全ての神の「神之眼(Gnoses)」を巡る壮大な物語の結末に迫ることが期待されていた。

しかし、バージョン7.0へのリリース延期が示唆されたことで、ストーリーの進行はより長期的な視点で見られる必要が出てきた。また、ナトランとスネージナヤの間に新たな地域「Nod-Krai」が追加されるという情報は、ゲームのストーリーラインに予想外の変化をもたらす可能性を示している。

この新地域が、スネージナヤに繋がる物語の前提や背景をさらに深める役割を担うのか、それとも完全に独立した物語を展開するのかはまだ明らかになっていない。しかし、このような遅延により、HoYoverseが新たな物語の深みを作り出そうとしている可能性があるとも考えられる。

長期的な待機は確かにファンを試すものであるが、その間に開発チームがクオリティの向上を図るとすれば、プレイヤーにとって最終的な利益につながるだろう。

ツァリツァとファトゥス執行官の登場がもたらす期待

スネージナヤは、『原神』のストーリーの中でも特に注目される地域であり、道徳的に曖昧な「ファトゥス」の拠点である。この派閥は、執行官たちによる複雑な人間模様と、プレイヤーとの緊迫した対立関係で知られる。

過去に公開された「A Winter Night’s Lazzo」という映像では、タルタリヤやアルレッキーノなどの執行官たちが一堂に会する様子が描かれ、スネージナヤでの物語への期待をさらに高めた。特に、ツァリツァというキャラクターは、これまでゲーム内に直接登場していないにもかかわらず、強い支持を得ている。

彼女の冷徹で謎に包まれた性格や、物語全体における重要性が、ファンの想像力を掻き立てているのだ。スネージナヤに到達することで、彼女や執行官たちとどのような関係が築かれるのか、あるいは破綻するのかが大きな焦点となるだろう。

しかし、その期待の裏には、ファトゥスという存在が物語の主軸としてどれほど深く掘り下げられるかという課題もある。敵対する存在としての役割以上に、彼らの背景や動機に焦点を当てることで、物語はより深みを増すはずである。

Nod-Kraiの導入が示唆するゲームデザインの方向性

リーク情報によれば、スネージナヤに先立って新たに登場するNod-Kraiという地域は、ゲームデザインや物語の展開に新しい方向性を示している可能性がある。この地域は、Cryoの国スネージナヤの導入に向けた橋渡しとして機能するかもしれない。

リーク情報を提供したhxg_diluc氏やFull Stop Chan氏によれば、この地域がスネージナヤの物語にどのように関わるかはまだ不明瞭である。しかし、プレイヤーに新たな探索やチャレンジを提供する地域になることは間違いないだろう。

『原神』はこれまでも地域ごとに異なる文化や地形、敵勢力をデザインすることで高い評価を得てきた。Nod-Kraiがどのようなテーマやゲームプレイ要素を持つかは注目に値するポイントである。特に、この地域がCryoという要素をどのように取り入れるかが興味深い。

また、HoYoverseがNod-Kraiの導入によってプレイヤー体験をどのように深化させるかも鍵となる。新たな地域が単なる時間稼ぎに留まらず、ゲーム全体の価値を高めるものであれば、リリース遅延への批判も和らぐ可能性がある。開発チームの意図を探る意味でも、Nod-Kraiの情報公開が待たれるところである。