Riot Gamesが提供する「League of Legends」において、パッチ14.21が導入され、バウンティシステムに大幅な変更が加えられた。この更新により、敗北側のチームにとってよりリスクの少ない逆転が可能になる一方で、ゴールドの獲得が見直され、プレイスタイルにも影響が出る見込みだ。本パッチでは、チャンピオンバウンティの計算が単なる連続キル数に依存しなくなり、オブジェクティブやアシストの要素も新たに組み込まれた。このアップデートにより、ゲーム全体の戦略が一層複雑化することが期待される。

チャンピオンバウンティの新基準とは?

パッチ14.21では、チャンピオンバウンティの算出方法が大幅に変更された。従来は連続キルやデス数に依存していたが、新たなシステムでは、ゴールドの収支に基づいて計算されるようになった。これにより、特定のチャンピオンが得意とする連続キルだけでなく、アシストやファームの成果も重要な要素となる。たとえば、Dravenのパッシブによる追加ゴールドやTwisted Fateのスキルによるゴールド収入は、バウンティの計算には含まれないという仕様も導入された。さらに、バウンティが1ゴールドであっても、150ゴールドを超えない限りスコアボードには表示されない。これにより、対戦中の状況に応じたバウンティ管理が一層求められることになる。

ポジティブバウンティの変化:得点戦略の進化

ポジティブバウンティは、敵チャンピオンを倒すことで得られる追加ゴールドを指す。今回のアップデートで、このバウンティはキルストリークや敵のファーム量に依存しなくなった。代わりに、キルやアシストで獲得したゴールドの割合に応じて計算されるシステムへと変わった。新システムでは、各チャンピオンが得たゴールドの4分の1がバウンティゴールドに変換されるが、シャットダウンによって得られるゴールドは含まれない。さらに、敵を倒した際に得られるバウンティの上限は700ゴールドとされ、それ以上のゴールドは次のライフに持ち越される。この仕組みは、ゲーム序盤からの過度なゴールド格差を防ぐ狙いがあると考えられる。

ネガティブバウンティとペナルティの緩和

ネガティブバウンティは、チャンピオンの連続デスに伴うゴールドペナルティを意味する。パッチ14.21では、デスストリークによるバウンティの減少が緩和され、チーム全体での助け合いが重視されるようになった。これにより、1回のキルではデスカウントがリセットされず、アシストによっても死亡数が帳消しになることはない。また、新たなネガティブバウンティシステムでは、死亡時に渡されるゴールドが4分の1ずつ減少する一方、アシストやキルで得たゴールドが同じ割合で上昇するように設定されている。これにより、デス数が多いプレイヤーが過度な不利に陥らないよう配慮されていると言える。さらに、シャットダウンによる追加ゴールドはネガティブバウンティにも反映される仕様となっており、逆転のチャンスを生み出しやすい環境が整えられた。

オブジェクティブバウンティの調整と復活の鍵

今回のアップデートでは、オブジェクティブバウンティも大幅に見直された。これまで以上に、チーム全体でのオブジェクティブへの取り組みが勝利の鍵となるように設計されている。特にVoid Grubsなどの新要素がオブジェクティブバウンティに関与する点が注目される。ドラゴンやタワーといったオブジェクティブの差は、これまでよりも頻繁にバウンティに反映されるようになった。また、試合が進む中で負けているチームが逆転を図る場合、オブジェクティブバウンティの価値が最大40%減少するという調整も施されている。このシステムにより、バウンティの利用が戦略的な選択肢となり、ゲーム展開を左右する要因として機能する。さらに、オブジェクティブバウンティの終了タイマーが60秒から30秒に短縮され、迅速な判断が求められるようになった。