Blizzardが手掛ける新作RPG「Diablo 4」のオープンベータが来月実施されることが発表された。ベータテストは事前予約者向けの早期アクセスと、一般参加可能なオープンテストの二段階で行われ、それぞれ異なる開始日と参加条件が設定されている。

プレイヤーはゲームの序盤を体験でき、各クラスやワールドボスとの戦闘も楽しむことが可能である。また、参加者にはリリース後に使用可能な特典が用意されており、興味を持つプレイヤーの期待が高まる。PC版の最低システム要件も発表されており、古いPCを使用するユーザーでも問題なくプレイできる設定が求められている。

初週限定のクラスとその体験要素に注目

今回のベータテストは、初週にアクセスできるプレイアブルキャラクターのクラスが「バーバリアン」「ローグ」「ソーサラー」に限定されている点が特徴である。これにより、ベータの参加者は各クラスの特徴や操作性、戦略性に触れつつ、他のプレイヤーとのバトルや協力を通じて自分に最適なクラスを見つけることができる。

この構成は、プレイヤーが早い段階で異なるキャラクターの持つ強みやスキルを比較する機会を与え、キャラクター選択に役立つだろう。2週目には「ドルイド」や「ネクロマンサー」が追加され、プレイヤーの選択肢が広がる予定であるが、初週の制限がかえって初期クラスに対する理解を深め、ゲームの戦略性を増す可能性がある。

Blizzardの公式発表によると、このベータテストは新規ユーザーだけでなくシリーズのファンにとっても、新たなクラス体験の場となることを意図しているという。

ベータ参加者限定のコスメティックアイテムと進行データリセットの影響

「Diablo 4」ベータテストへの参加者には、正式リリース後に使用可能な限定のコスメティックアイテムが提供される予定である。

これにより、先行プレイヤーは他のユーザーに対して特別なビジュアル体験を享受できることとなるが、進行データはリリース前にリセットされるため、正式版で一からスタートする必要がある。このリセットについては、プレイヤー間で意見が分かれる可能性がある。

進行データのリセットはゲーム体験の公平性を保つ上で重要であり、特にハック&スラッシュ要素の強い本作では、各プレイヤーが同じスタート地点から挑戦する意義が大きい。

また、事前参加特典であるコスメティックアイテムは、単なるビジュアル上の違いにとどまるため、ゲームプレイに不公平な影響を与えないよう工夫が施されている。このような設計は、Blizzardがプレイヤー間のバランスを重視している姿勢を示すものといえる。

古いPCユーザーに朗報、低スペックでも快適にプレイ可能な「Diablo 4」

今回のベータテストではPC版の最低システム要件が公開されており、古いPCでも十分に対応できることが確認されている。最低スペックは720p・30fpsでのプレイを想定しており、NVIDIA GeForce GTX 660やAMD Radeon R9 280などの旧世代のグラフィックカードであっても動作可能とされる。さらに、推奨スペックである1080p・60fps環境も比較的低い性能要求にとどまっており、16GBのRAMとGeForce GTX 970クラスのGPUがあれば快適なプレイが期待できる。

このスペック設定は、最新ゲームが高性能PCを必要とする一方で、幅広いユーザーに対応できるように配慮されたものであると考えられる。Blizzardは多くのユーザーが新作を楽しめるよう、技術的な最適化に力を注いでおり、これにより過去のハードウェアを使用しているユーザーにも開かれたゲーム体験を提供している。この柔軟な設計が、多様なプレイヤー層を受け入れる要因となるであろう。