エピックゲームズが手掛けるRPGモード「レゴ フォートナイト ブリックライフ」は、自由度の高いゲームプレイで注目を集めている。プレイヤーはアカデミー教授や寿司シェフなど15種類の仕事から選択可能で、それぞれの職業でユニークな役割を体験できる。
現金報酬を稼ぎながら、自宅を装飾したり新たなアイテムを手に入れたりすることが目的だ。1回の仕事で得られる収入は平均500ドルだが、特定のタスクをクリアすることで最大2000ドルまで稼げるチャンスもある。仕事を切り替える際にはゲーム内の携帯電話を使い、新たな職業に挑戦する仕組みだ。
このモードでは未来的な都市やシム的な生活感が味わえるだけでなく、今後のアップデートでさらに新しい職業が追加される予定もあり、プレイヤーたちを飽きさせない進化を見せている。
職業ごとの魅力と工夫されたゲーム設計
![](https://games.reinforz.co.jp/wp-content/uploads/2024/11/30842246_m-1024x683.jpg)
レゴ フォートナイト ブリックライフの職業は単なる役割ではなく、それぞれに独自の魅力と挑戦が用意されている。例えば、「アカデミー教授」では宿題の採点や注意書の発行といった細かな作業が求められ、知的な達成感を味わえる一方、「猫カフェのバリスタ」では猫のお世話や撫でる動作が愛らしい癒しの時間を提供する。
また、「ダー・バーガーの調理師」は調理のスピードと効率が試されるため、プレイヤーの集中力を引き出す設計となっている。さらに、「占い師」や「厩務員」のように、日常生活では体験しにくい職業が含まれている点も注目に値する。これにより、プレイヤーは現実では得られない特別な経験をゲーム内で楽しむことができるのだ。
これらの工夫は、エピックゲームズが掲げる「多様な遊び方を提供する」という哲学に基づいていると考えられる。また、職業ごとに与えられる報酬や達成感が異なることで、プレイヤーは自分に最適な役割を探し出す楽しさを感じることができる。たとえ一度の仕事に飽きても、自由に切り替えられる仕組みが飽きを軽減し、ゲームプレイの幅を広げている。
経済システムの巧妙さとプレイヤーへの影響
ブリックライフの経済システムは、シンプルでありながら奥深い設計となっている。通常の仕事では1回あたり約500ドルの報酬が得られるが、「トレンドタスク」と呼ばれる特別な任務をクリアすることで最大2000ドルまで増収が可能となる。このような報酬体系は、プレイヤーに効率的な稼ぎ方を探求させ、ゲームプレイに戦略的要素を加えている。
報酬を手に入れる手段だけでなく、それをどのように使うかもゲームの楽しみの一部である。自宅のインテリアをカスタマイズしたり、新しいアイテムを購入したりすることで、プレイヤーは自分だけのユニークな空間を作り上げることができる。
このような要素は、シム系ゲームの楽しさを取り入れたものであり、没入感をさらに高めている。ただし、報酬システムがうまく機能する一方で、一部の職業においてタスクが単調になりがちであるという声もある。
これについては、今後予定されているアップデートで新しい職業やタスクが追加されることで解消される可能性がある。Pocket Tacticsによれば、エピックゲームズはコミュニティのフィードバックを積極的に取り入れており、ゲーム体験をより良いものにするための改善が期待されている。
職業選択と時間管理の重要性
ブリックライフの仕事は自由に選択できるが、時間管理が重要なポイントとなる。新しい仕事を見つけるにはゲーム内時間の午前9時から午後5時の間で行動する必要があり、これを逃すと一日無職のまま過ごさなければならない。
また、現在の雇用主と話し「休憩を取る」を選択しなければ仕事の切り替えができない仕組みも設けられている。これにより、ゲーム内での計画性が求められる設計になっている。一方、プレイヤーが仕事に没頭しすぎると他の活動を楽しむ余裕を失うことも考えられる。
そのため、エピックゲームズが「休憩」という要素を導入したのは、プレイヤーがバランスの取れたゲームプレイを実現できるよう配慮しているのだろう。このような設計は、単なるエンターテインメントを超えて、現実社会での時間管理の重要性を考えさせる仕組みでもある。
時間制限という要素は一見制約のように感じるが、プレイヤーに計画性や効率的な行動を促す点でポジティブな役割を果たしている。今後のアップデートでさらに多様な時間帯で選べる仕事や特別イベントが追加されれば、プレイヤーの選択肢はさらに広がるだろう。