エピックゲームズが「フォートナイト・バリスティック」の詳細を発表した。この新モードは5対5のチーム戦で、戦略性が鍵となるファーストパーソンシューティングゲームとして注目を集めている。攻撃と防衛の役割を交互に担い、リアリティリフトデバイスを巡る攻防がゲームの中心となる。選択可能なフレックスガジェットは、戦況を左右する重要な要素だ。

近接地雷やバブルシールドなど、多様なツールを駆使して戦い抜く必要がある。また、カジュアルプレイとランク戦の両方が用意されており、初心者から競技志向のプレイヤーまで幅広く楽しめる内容となっている。12月11日にアーリーアクセスが開始される予定で、新たな時代のフォートナイト体験がいよいよ幕を開ける。

新モード「バリスティック」のルールとゲームフローを徹底解説

「フォートナイト・バリスティック」は、これまでのバトルロイヤルスタイルから一線を画す5対5のチーム戦が特徴である。試合は6ラウンドごとに攻撃側と防衛側を交代し、先に7ラウンドを勝ち取ったチームが勝者となるシンプルなルールだ。

攻撃側は「リアリティリフトデバイス」を設置し、敵の妨害をかわしながら爆発を成功させるのが目的であり、防衛側はそれを阻止する形で進行する。この対戦構造は、かつて「ヴァロラント」や「カウンターストライク」などが築いてきた戦略重視のゲームデザインを彷彿とさせる。

しかし、エピックゲームズの独自要素として、バトルロイヤルでおなじみの「フレックスガジェット」がプレイの多様性を広げる。

また、初期段階では「スカイライン10」という単一のマップでスタートするが、プレイヤーからのフィードバックを反映して新たなマップや武器の追加が予定されている点も見逃せない。こうした柔軟なアプローチは、長期的な人気を狙ったエピックの戦略といえる。

フレックスガジェットがもたらす新たな戦術性

「バリスティック」の鍵を握るのが、試合ごとに選択可能なフレックスガジェットである。プレイヤーは近接地雷、バブルシールド、リコン手榴弾、フラグ手榴弾、インパルス手榴弾の5種類から戦況に応じて2つを選択することができる。これらのアイテムは購入システムを通じて取得する仕様となっており、適切に運用することでラウンドの流れを一変させる可能性がある。

例えば、バブルシールドは攻撃側が安全にデバイスを設置する際に役立つ一方、防衛側が重要なエリアを守るためにも使用できる。また、リコン手榴弾は隠れた敵の位置を明らかにし、チーム全体の連携を高める重要な役割を果たす。一方で、インパルス手榴弾のように扱いが難しいアイテムもあり、使い方次第ではチームに不利な状況を招くリスクもある。

これらの要素は、単なる撃ち合いではない深い戦略性を生み出している。プレイヤーは個人技だけでなく、チーム全体の動きとアイテム選択が勝敗を分ける場面を多く目の当たりにするだろう。

カジュアルプレイとランク戦の二面性が生む魅力

エピックゲームズは「バリスティック」において、初心者から熟練者まで幅広い層が楽しめる仕組みを整えている。特に注目すべきは、カジュアルプレイとランク戦の明確な住み分けだ。カジュアルプレイは途中参加が可能な柔軟性を備え、気軽に新モードを試せる仕様となっている。

一方、ランク戦では競技志向のプレイヤーに向けた厳格なルールが適用される。途中抜けプレイヤーにはペナルティが課され、ランクマッチから一定期間除外されることで、真剣勝負の場としての環境が保たれる設計だ。

特筆すべきは、ランク戦のマッチメイキングがパーティ全体の平均ランクに基づいて行われる点である。これにより、個人スキルに大きな差があるプレイヤー同士が混在する試合を避け、公平性を高めている。

公式発表によれば、このシステムはプレイヤーのフィードバックを基に継続的に改善される予定である。カジュアルとランクの両方を用意することで、「フォートナイト・バリスティック」は初心者の受け皿としての役割を果たしつつ、競技シーンへの道を開く新たな可能性を提示しているといえる。